후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
やまみち
山道
中里 介山
中里 介山의 山道(やまみち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,368자 · 15화면
大正十何年の五月、甲斐の国の塩山の駅から大菩薩峠に向って馬を進めて行く一人の旅人がありました。
中折の帽子をかぶって、脊広の洋服に糸楯、草鞋脚半といういでたちで頬かむりした馬子に馬の口を取らせて、塩山からほぼ、三里の大菩薩峠を目ざして行く時は前にいった通り陽春の五月、日はまさしく端午の当日であります。沿道の谷々には桃李が笑っている、村々には鯉幟がなびいている。霞が村も山も谷も一たいに立てこめている。
行手にふさがる七千尺の大菩薩嶺そのものも春に目ざめて笑っている。
大菩薩の山は温かい山でありました。
裂石の雲峰寺の石段の前に通りかかった時分、紳士もあれば商人も、学生もある一行が現われて、いつか、その旅人の馬をからんで峠路を登りながら話なじみになる。
「あの中に、清澄の茂太郎というのがいるのを御存知ですか……般若の面をかかえて絶えず出鱈目の歌をうたっている子供」
「そうそうそんなのがありましたね」
「あなたは、あの茂太郎の歌を面白いとお思いになりませんか」
「そうですね、読んだ時は変った歌だと思いましたが、よく覚えてはいません」
「あの歌があれが大変なものですよ」