후리가나로 읽는 일본 고전
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ばけものばなし
岸田劉生随筆集
岸田 劉生
岸田 劉生의 岸田劉生随筆集(ばけものばなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,344자 · 30화면
円山応挙などはそのあわれなる犠牲者の一人と見ていいと思う。錦画なども初期のものは、写実に捕われず線の美などを主としたから美くしいが、明治初代のものなどになるほど、妙に自然派らしい写生に捕われたりして低級なものになっているのはその一例である。
とにかく古は画具などの不自由から、写実の道はどうしても発達し切れないので、強く欲しつつその不足を皆が皆装飾によって足していた。この意志は日本画の歴史を見ると解ると思う。古でも画を讃めるのに、「美くしい」といってほめる人より、「実物の通り」といってほめる人が多かったに違いない。今見るとこれが本物の通りにみえたのかと思うほど写実とかけはなれた物にそういう賞讃の伝説がのこっているものが多い。これはつまり、その「美」や生きている感じが人を撃つのを、画は写実だという頭からよく出来たというかわりに本物の通りといわれたものであろう。
かくて、画家は少くもその八分通りまでは本来は写実につくべきである。今の日本画家たちも、本来は早くその日本画具を捨てなくてはならぬ連中なのである。もし通俗作家になるのがいやなら。世間的では満足出来ない人であるなら、そして画具に奉公する気でないなら。