후리가나로 읽는 일본 고전
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しまばらしんじゅう
島原心中
菊池 寛
菊池 寛의 島原心中(しまばらしんじゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,293자 · 29화면
どれも、これも粗末な木口を使った安普請で、毒々しく塗り立てた格子や、櫺子窓の紅殻色が、むっとするような不快な感じを与えるのです。煤けた角行灯に、第二清開楼とか、相川楼などと書いた文字までが、田舎の遊廓にでも見るような下等な感じを与えました。
心中があった楼の前には、所轄署の巡査が立っていたので、すぐそれと分かりました。
僕が俥から降りたときには、裁判所を出るときに、持っていたような興奮も興味も残っていませんでした。
その楼は、この通りに立ち並んでいる粗末な二階家の一つでした。入口を入ると、土間が京都風に奥の方へ通っていて、左の方には家人や娼妓たちの住んでいる部屋があり、右はすぐ箱梯子になっていて、客がそのまま二階へ上れるようになっているのです。
心中の行われたのは、無論二階でした。僕が、警部の出迎えを受けて、この箱梯子を上ろうとしたとき、ふとその土間を中途で遮っている浅黄色の暖簾の間から、じろじろ僕の顔を見ているこの家のお主婦らしい女に、気が付いたのです。広い額際が抜け上って、目が無気味な光をもっている、一目見ると忘れられないような女でした。
僕は、その梯子段を、かなり元気よく上ったのです。