일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あらし

嵐

島崎 藤村

島崎 藤村의 嵐(あらし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,007자 · 108화면

아오조라 문고

あいにくと、世にもまれに見る可憐な少年の写真が、ある日の紙面の一隅に大きく掲げてあった。評判の一太だ。美しい少年の生前の面影はまた、いっそうその死をあわれに見せていた。

末子やお徳は茶の間に集まって、その日の新聞をひろげていた。そこへ三郎が研究所から帰って来た。

「あ――一太。」

三郎はすぐにそれへ目をつけた。読みさしの新聞を妹やお徳の前に投げ出すようにして言った。

「こんな、罪もない子供までも殺す必要がどこにあるだろう――」

その時の三郎の調子には、子供とも思えないような力があった。

しかし、これほどの熱狂もいつのまにか三郎の内を通り過ぎて行った。伸び行くさかりの子供は、一つところにとどまろうとしていなかった。どんどんきのうのことを捨てて行った。

「オヤ――三ちゃんの『早川賢』もどうしたろう。」

と、ふと私が気づいたころは、あれほど一時大騒ぎした人の名も忘れられて、それが「木下繁、木下繁」に変わっていた。木下繁ももはや故人だが、一時は研究所あたりに集まる青年美術家の憧憬の的となった画家で、みんなから早い病死を惜しまれた人だ。

その時になって見ると、新しいものを求めて熱狂するような三郎の気質が、なんとなく私の胸にまとまって浮かんで来た。