후리가나로 읽는 일본 고전
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かわなみ
川波
久生 十蘭
久生 十蘭의 川波(かわなみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,022자 · 18화면
舌ったらずな口調でいうと、
「あたし、お茶でもいただこうかしら」
と二人の間に割りこんできた。
「あなた、倫子さんの消息、ごぞんじなの、お教えしましょうか」
「クレーデルって船、どこへ行ったかわからなくなって、心配しているんだ」
「クレーデルの話ね。クレーデルがスエズに入港する前の晩、事務長がやってきて、スエズからピラミッド見物に行ったらどうだと、さかんにすすめるんですってよ。倫子さん、そんなもの見たくないから、断ったんですけど、あまりうるさくいうので、伊太利人やスペイン人と十人ばかり組になって、カイロに一晩泊って、翌日、ポートサイドへ行ったら、荷物だけが汽車で送られてきて、船はとうとう来なかったんですって。アデンで客をおろして、漂流準備にかかったというわけなのね」
野坂の娘が一人でしゃべってテラスから立って行くと、豊川は気まずそうな顔でだまりこんでいたが、いいほどに落葉のたまった歩道のほうをながめながら、
「シベリヤと印度洋と、二た手に別れて駆落ちしたって、それで、どうなるものか」
と、ちがうひとのような感情のこもった声でいった。
「そんなたわけたことじゃなかったんだ。