후리가나로 읽는 일본 고전
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ほ
帆
宮本 百合子
宮本 百合子의 帆(ほ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,973자 · 25화면
「今日は」
「おや、こんにちは」
丸髷に結った神さんが、狭い店先の奥から顔をもたげた。笑った彼女の口元からちらりと金歯の光ったのや、硝子ケースの中にパイプや葉巻の箱を輝やかせている日光が、いかにも春めいた感じを藍子に与えた。
「おいでですか?」
「ええ、今日はいらっしゃいますよ、さあどうぞ」
店の横にある二畳から真直階子を登ろうとすると、神さんは、
「ちょいと、三島さん」
変に潜めた声で藍子を呼び止めた。
「なんです」
黙って眼と手でおいでおいでをしながら自分も立って来た。
「お客さまなんですよ」
藍子は、何事かと思った顔をゆるめ、駄々っ子らしく、
「なあーんだ」
と云い、本包みとショールをそこへ置いた。
「何かと思っちゃった」
神さんは、男の児みたいな藍子の様子にふっと笑いながら座布団を出して来た。
「誰です? そのお客さん」
「それがね、千束から来た方なんですよ、女の人は来ていないかって――どうも銘酒屋さんか何かの主人らしゅうござんすよ」
「へえ」
藍子の、意外そうな表情を見て、神さんは、
「あなた何にも御存じなかったんですか」
と云った。
「知りませんよ。――いつ頃から来てるんです」