후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,931자 · 6화면
もしこれが普通の人であったら、こうも私の父の如く、厳しくキッパリと頭からやっつけはしなかったと思いますが、全く、この時、かく手厳しく譴責されたことは、私の身に取り、ドンナに幸福であったことか分りません。父の賜によって、将来世に立ち、まず押しも押されもせぬ人間一生をかく通り越し来たことは心に感謝する次第であります。
私の父は、前にも度々申した如く、まことに気性の潔い、正直真ッ法で、それに乾児のものなどに対しては同情深く、身銭を切っては尽くすという気前で、自分の親のことを自慢するようであるが、なかなかよく出来た人であった。後年隠居を致し、私から小遣いを貰って、神詣でなどに参りまして、貰っただけの小遣いはそれだけ綺麗に使って来たもので……それも自分のためというよりは、何んでも、江戸の名物と名のつくものを買って来て、家のものにお土産にして、皆で一緒にお茶を入れて、それを食べて喜んでいる所など、昔ながらの気性が少しも変りませんでした。よく、芝口のおはぎ、神明の太々餅、土橋の大黒鮨などがお土産にされたものでありました。