후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,252자 · 9화면
奥の人たちはただ泣くばかりで、私たちは途方に暮れたことであった。
ここで、順序としてちょっと私の兄弟子三枝松政吉氏のことをいわねばならぬことになります。この人は下総の松戸の先の馬橋村という所の者で、私より六ツほど年長、やっぱり年季を勤め上げて、師匠との関係はまことに深いのでありましたが、どういうものか、師弟の情誼はまことに薄いのでありました。それはどういう訳であったか、つまり気が合わぬとか、性が合わぬとかいうのであろう。何かにつけて師匠が右といえば左といい、西といえば東というという工合で、どうも師弟の仲が好くないのでありました。
政吉という人は、別に深く底意地の悪いというほどの人ではないが、妙に大事の場合などになるとその時をはずしていなくなったりして、毎度、急がしい時などに困らされたものでありますが、そういう時にも師匠は寛大な人ゆえ、あれは、ああいう男だと深く咎めはされませんでしたが、今度の師匠の逝去の際においても、やっぱり政吉は店におらず、故郷の馬橋村へ帰っておったのでありますから、早速これへ報知をやりました。
政吉は帰って来ましたが、こういう場合に充分立ち働いてくれることよりも、何かと余計に事件をこしらえて、どうも私の考えとぴったり調子が合わないような風で、私も甚だやりにくいように思考えたことであり