후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,469자 · 5화면
しかるに、或る時、十四日勘定の給料を受け取り、その晩家に帰りまして、翌十五日は休日故、家にいて、ふと道具箱の小刀の抽斗を開けて見ました。
すると、驚いたことには小刀が悉皆赤錆になっております。これを見た時、私は何ともいえない慚愧悔恨の念が胸にこみ上げて来ました。
私は、暫く、その錆だらけの小刀を見詰めておった。胸に「アア、これは、大変なことをしてしまった」という思いが一杯になって、自分の所業を愧ずかしく感じ、孔へも入りたく思ったのである。自分は相当の給料を貰い、まず心安くその日の生計をば立て行くことの出来るは結構なれども、そういうことのために師匠譲りの木彫りを粗略にし、二年間も小刀の手入れをせず、打っ棄って置いたということは何とも済まない。これはこうしてはいられない。自分は元の道に帰って木彫りを再びやらなければならん。とこう決心しますと、もう矢も楯もたまらず、直ちに大島氏の家に行って、右の趣を述べ、大島老人は物の能く分る人故、引き留めもせず、誠に御尤だといって機嫌よく暇をもらい、家に帰って小刀を磨ぎはじめたことであった。