후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,390자 · 7화면
細君も訳を聞けば勿体なくも右の次第と分っては、可愛がっている生物のことでお貸しするわけには参らんと断わるわけには行かなくなった。
そればかりでなく、話を聞いては案外、皇居云々のことがあるので、細君も深く感じたものと見えまして、暫く考えていましたが、良人や娘などに相談した結果、細君は快く貸してくれることになりました。
「畏れ多いお場所のお飾り物にこの狆の形が彫られるのでしたら、形のある限りは後に残るわけでございますねえ。それではお役に立つものなら立てて下さいまし、私どもも大よろこびでございます。それで一週間というのも何んですから、まあ十日ということにしてお貸ししましょう」
ということになりました。私は思いのほか事が容易に運んだので安心しましたが、実に日本という国でこそあれ、皇居という一声で、私の名も所も聞かないで、ありがたがってお役に立つものなら立てて下さいと誠の心を動かして来た心持は、全く、他国の人の真似の出来ぬことであろう、と非常に私も嬉しく感じたことでありました。
そこで、私は自分の名札を出し、住所氏名を改めて名乗り、これから自分で狆を伴れて行こうかと思いましたが、貴君の書き附けを持ってお出でならお使いでもお渡ししますと、充分に私を信じてくれておりますので、私は家に帰り、弟子の萩原国吉を使いにやりました