후리가나로 읽는 일본 고전
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ばくまついしんかいこだん
幕末維新懐古談
高村 光雲
高村 光雲의 幕末維新懐古談(ばくまついしんかいこだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,224자 · 16화면
これは毎度話しに出た彼の塩田真氏の世話で参った人であります。三年ばかり宅にいました。この人もまた実に不思議な人で、器用というのは全くこういう人の代名詞かと私はいつも思ったことであります。まず、たとえば、料理が出来る。経師屋が出来る。指物が出来る。ちょっと下駄の鼻緒をすげても、まるで本職……すべてこんな調子ですることが素人ばなれがしているのです。しかも仕事が非常に早く屈托もなく、すらすらとやって退ける。それから編み物が旨い。チクチク針を運ぶ手などは見ても面白いようでした。また月琴が旨い(その頃はまだ月琴などいうものが廃っていませんでした)。すべてこういった調子に相当折り紙つきの黒人でした。また何をさせても一通りに出来ました。
しかし、こういう人の癖として、ずば抜けてはいないのでした。万能的なのは一心がかたまらぬせいか、心が籠らないせいか、傑出するには足りなかった。それを見ると、不器用の一心がかえって芸道のことには上達の見込みがあるか。とにかく、米原雲海氏などとは違った畑の人であって、貫徹いては出来ない側の類です。滝川氏はまた特に写真が上手であったが、私の宅にいる間、私や他の弟子たちが写真機などをいじっていても、写真の写の字もいいませんでした。