후리가나로 읽는 일본 고전
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ひらがげんないとりものちょう
平賀源内捕物帳
久生 十蘭
久生 十蘭의 平賀源内捕物帳(ひらがげんないとりものちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,367자 · 36화면
船は神崎の端をかわして長崎の港へ入る。
長崎の山々は深緑を畳み、その間に唐風の堂寺台閣がチラホラと隠見する。右手の丘山の斜面には聖福寺や崇徳寺の唐瓦。中でも崇福寺の丹朱の一峰門が山々の濃緑から抽ん出て、さながら福建、浙江の港でも見るよう。
出島に近い船繋場には、和船に混って黒塗三本檣の阿蘭陀船や、艫の上った寧波船が幾艘となく碇泊し、赤白青の阿蘭陀の国旗や黄龍旗が飜々と微風に靡いている。
山々のたたずまいも港の繁昌も、十七年前と少しも変らない。何もかもみな思い出の種で、源内先生は、深い感慨を催しながら舷側に倚って街や海岸を眺めていたが、そのうちに頸に下げた骨箱に向って、
「さあ、利七さん、長崎へ帰りました。ここはあなたの生れ故郷。さぞ懐かしいこったろう。いや、口惜しく思いなさるだろう。生きて帰れる身が唐人づれの手にかかってこんな姿になってしまったんじゃ、あんたも口惜しかろう。間もなくお種さんに逢わせてあげますが、こういうあなたの姿をお種さんが見たらどのように歎くかと思い、それが辛くてなりません」
福介も、悲しそうな顔をして、
「また愚痴になりますが、わたくしめらも忰や娘に先立たれ、その辛さは骨の髄まで知っております。