일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ねんがじょう

年賀状

寺田 寅彦

寺田 寅彦의 年賀状(ねんがじょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,248자 · 7화면

아오조라 문고

「自分の知人A、B、Cの三人が同じ市の同じ町に住まっている事を、年賀状をより分けてみて始めて気がつく。しかしA、B、C相互になんらの交渉もない赤の他人である。それが遠い所にある自分という一点を通じて空間的に互いに連結されている。そうして見るとAから流れだす電流の一部は廻り廻ってBやCをも通過するかもしれない。これを推し広めて考えると、結局少なくも日本国中のおのおのの人間は全国民のおのおのと切っても切っても切り尽せないほどの糸でつながり合っている訳である。」

こういう全く分り切った事を、自分で始めて発見したように思って独りで喜ぶのが彼の癖である。またそういう事が何故に年賀状有用論の根拠になるかは、おそらく彼自身の外には分らないであろう。

彼は時としてまたひどく感傷的な事をいう。「年賀はがきの宛名を一つ一つ書いてゆく間に、自分の過去の歴史がまるで絵巻物のように眼前に展べられる。もっとも懐かしいのは郷里の故旧の名前が呼びだす幼き日の追憶である。そういう懐かしい名前が年々に一つ減り二つ減って行くのがさびしい。」

こういって感に堪えないように締りのない眉をあげさげする。