후리가나로 읽는 일본 고전
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こうふくについて
幸福について
宮本 百合子
宮本 百合子의 幸福について(こうふくについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,007자 · 18화면
ちょうど、瀕死の病人が、熱はだんだん低くなって来るし、脈の方は次第に数が殖えてきて、少々望みがなくなったので医者から親類に電報を打ちなさいと申し渡される。ちょうど今の日本の経済状態はそうなのです。財産税だけでは危くなって来て、なんとか処置をしなければならなくなって、そこで支払い停止のモラトリアムということをしまして、私たちは、小さな膏薬みたいなものを貰って、十円札に貼りつけて歩いております。あれだけの小さな証紙、あの悪い印刷の小さな膏薬みたいなような証紙を、なんともしようのない、病人であるいまの経済状態のところへ、ちょっと貼って、彌縫するように貼って持って歩いている。ところが、モラトリアムになってから、新聞の記事を御覧になってみなさんどうお考えになりましたか。最高五百円の月給、世帯主は一ヵ月生活費として三百円受取れ、あとは家族の頭数割で、一人百円ずつで、もし家族五人のところでしたら、一ヵ月の生活費として七百円、それに月給の五百円と合計月に千二百円取れるから今までの生活より余程いいということ、楽な生活が出来ると書いてありましたね。私、どうも迂闊なものですから、すっかりよろこんでしまったのです。