후리가나로 읽는 일본 고전
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いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
久坂 葉子의 幾度目かの最期(いくどめかのさいご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,103자 · 121화면
そのいわくは後にして。彼とは、夏すぎに妙なお見合いをしたんです。病気がよくなり、だけど私にとって希望も何もなく、誰でもいいから結婚するわ、と洩した言葉を、青白き大佐の兄貴がきいて、私と大佐を私の部屋で、会わしめたんです。ところが、お互に好きになれなかったため、何のはじらいもなく、ずけずけ云い合ったもんです。彼が作曲をしてたんだということをきいて、音楽のことなど、まるで色気もなく喋ったもんです。その後、家にレコードをききに来たり、お茶をのみに行ったりしましたが、私は、彼の才能に、びっくりしながら、好感さえも抱いてませんでした。今、商売人の青白き大佐が、音楽の話などして、郷愁ではすまされぬ心の動きを、私はにやにや笑って面白半分にみてました。私がひきあわせた作曲家のクヮルテットの楽譜をみて、彼はおそらく、気持がおだやかじゃなかったことでしょう。喫茶店や何かで、いい音色に出くわすと、彼は堪まらなく落つきなく、耳にはいる音の流れを追っているのです。私は意地悪く、その表情を観察したりしてました。
小母さん。青白き大佐は、私を嫌いだ。嫌いだといってたのです。だけど、よく私を訪問しました。