후리가나로 읽는 일본 고전
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いくどめかのさいご
幾度目かの最期
久坂 葉子
久坂 葉子의 幾度目かの最期(いくどめかのさいご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,103자 · 121화면
そうだ。その夜が、研究所の忘年会だったのだ。二十五日の夜は、家でアルベニスを三時間ひきつづけたんだ。さて、私は、兄を会社で呼出し、喫茶店へゆきました。そして兄に、会社をやめるか、家を出るかを、すすめました。私も来年は家を出るんだといいました。兄は、おふくろがかわいそうだなんて云ってましたが、とても沈鬱な顔。計画して行動しなきゃ駄目だと私はガミガミ云いました。そして行動する迄は、芝居するんだといいました。家へかえってぺらぺら笑顔で喋ってりゃ、それで親達は安心するんだと云いました。兄はそれが出来ないと云ったのです。出来なきゃ、即刻、家を出ろといいました。そして、家の中で、嫌な誤解をうけるのは、自分でも不快でしょうとたずねました。不快だとこたえるのです。私は、兄が歯がゆくなりました。でも、少し兄は私の云い分に賛成のようで、わかってくれたようでした。そのことは、私が両親から依頼された兄への慰めと飛んだ反対のものだったに違いありません。
それから、私は研究所の忘年会へ行ったのです。そのことは書きましたね。その夜は、洋服のままごろりと寝こんでしまったことも。