후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
かげおとこ
影男
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 影男(かげおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,133자 · 310화면
お聞きになるでしょう」
良子が小間使いを引き合わせておいて、雄弁に説明した。
「それは、よく来てくれた。今夜は何も約束がないから、ゆっくり話が聞ける。川波さんのうちに、何かあったの?」
川波良斎という漢方医みたいな名の男は、戦後成金として世に知られていた。表面は製薬工場主であったが、裏面では何をやっているかわからなかった。長者番付の三十位までにはいるほどの資産家だった。
「川波さんていう人、ご存じ?」
良子がたずねる。
「いや、名まえしか知らない」
「千代ちゃんに聞くと、なんだか気味のわるい人よ。おそろしく執念深い、ヘビみたいな人らしいのよ」
「金もうけの天才には、変わり者が多いね」
「それが並みたいていじゃないらしいのよ。じっと見られると身がすくむような目をしているっていうし、うちの中を歩くのもヘビのような感じで、足音がしないんですって」
「それで何かあったの?」
「なんだかゾーッとするようなことらしいのよ。千代ちゃん、お話ししてあげて」
小間使いの千代は、それまでうつむいていたが、呼びかけられて、ハッとしたように顔をあげた。青ざめた顔に、目だけがギラギラ光っている。