일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

かげおとこ

影男

江戸川 乱歩

江戸川 乱歩의 影男(かげおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,133자 · 310화면

아오조라 문고

影男はオールを横にして、こぐのをやめた。ボートは波のまにまに漂っている。天気がよく、風がないので、海は湖水のように静かだ。はるかに数隻のつり舟が見えるくらいのもので、かれらは広い海面にたったふたりぽっちだった。

「いつかは観覧車の空の上で密談しましたが、あれよりもこのほうがいっそう安全ですね。海上の密談とはいい思いつきだ」

小男の須原が、はればれとしたあたりを見まわしながら、ニヤニヤしていった。

「そのかわり、命のやりとりにも絶好の場所ですね。須原さん、あなた泳ぎができますか?」

影男の佐川春泥が、これもニヤニヤして、気味のわるいことをいいだした。

「できますとも、三里ぐらいは平気ですよ。あなたは?」

「青年時代に東京湾を横断したことがあります。すると、お互いに溺死させられる心配は、まずないわけですね?」

「次に凶器ですか?」

「そう。なにかお持ちですか」

「これを持ってますよ」

小男はそういって、ポケットから黒っぽい小型のピストルを出して、手のひらの上でひょいひょいと躍らせて見せた。そして、またニヤリとする。

「ウフフ、お互いに護身の道具は忘れませんねえ。実は、ぼくも持っているのですよ」