후리가나로 읽는 일본 고전
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かげおとこ
影男
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 影男(かげおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 154,133자 · 310화면
密室のなぞ
須原はその男を出迎えて、しばらくささやき合ったあとで、ふたりづれで、まっくらな庭の林の中へ消えていった。密室構成の仕事をはじめるためだ。それから、ふたりはレンガ建ての書斎のあたりで、夜明け近くまで、何かゴトゴトと、しきりに働いていた。
密室のなぞ
須原が影男を射殺した翌々日の昼ごろ、京王電車の蘆花公園駅に近い交番へ、妙なじいさんが駆けこんできた。
「たいへんです。わしの主人が殺されました」
日に焼けたしわだらけの顔に、白い口ひげとあごひげをはやしている。服は二、三十年まえに流行したような、つんつるてんの黒いセビロ。よごれたワイシャツは着ているが、ネクタイもしていない。子どものように小がらな、しなびたようなじいさんだ。
交番の警官は、じいさんの姿をじろじろ見ながら、疑わしそうに聞き返した。
「殺されたって、どこでだ。そして、きみの主人というのは、いったいどこのだれなんだ」
「主人は烏山××番地の佐川春泥という小説家です。わしは、そこに長年使われている谷口というものです。主人は変わりもので、庭の林の中に、レンガ建ての書斎を造って、その中で仕事を始めたんじゃが、それが、おとといから、書斎を出てこんのです。