일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やくしゃのかお

役者の顔

木村 荘八

木村 荘八의 役者の顔(やくしゃのかお)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,070자 · 10화면

아오조라 문고

羽左衛門を失ったことを転機として――戦争を転機としてと云えば早いが、それではニベも無い――俳優の「顔」も変ったと思います。「俳優」もここには主として歌舞伎(旧劇)畑を云いますが、「顔」を材料にとって述べれば、自然歌舞伎俳優が主となるのは定法でもありましょう。

羽左衛門は、思えば寂しい中で亡くなりました。羽左衛門の死については、文壇で云えば藤村がそうだったように、当時、戦雲の濃い中だったに拘らず、新聞の報道などに、さすがに大見出しで取扱われたものでした。――しかしこの名優の死は(日本の歌舞伎の歴史から云って)何と云っても慌だしかった戦雲の中で考えられるには過ぎた問題でした。例えばその「顔」だけの問題についても、われわれは再考三考すべき多くの材題をそこに持っているようです。

簡言すれば、戦争騒ぎのどさくさ最中に梨園のこの人を失ったことに依って、日本はその最後の前代遺産であった「俳優の顔」を、無くしたものではなかったでしょうか。――云う迄もなく梨園にはなお菊五郎、吉右衛門もいますし、幸四郎の長老も矍鑠としています。いわゆる「平馬返り」ではないにしても、年八十を越えたこの老優が実盛物語の瀬尾で落入りにトンボを切る(でんぐる返しを打つ)のは、悲壮です。