후리가나로 읽는 일본 고전
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かれ だいに
彼 第二
芥川 竜之介의 彼 第二(かれ だいに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,491자 · 12화면
「僕はこう云う雪の晩などはどこまでも歩いて行きたくなるんだ。どこまでも足の続くかぎりは……」
彼はほとんど叱りつけるように僕の言葉を中断した。
「じゃなぜ歩いて行かないんだ? 僕などはどこまでも歩いて行きたくなれば、どこまでも歩いて行くことにしている。」
「それは余りロマンティックだ。」
「ロマンティックなのがどこが悪い? 歩いて行きたいと思いながら、歩いて行かないのは意気地なしばかりだ。凍死しても何でも歩いて見ろ。……」
彼は突然口調を変え Brother と僕に声をかけた。
「僕はきのう本国の政府へ従軍したいと云う電報を打ったんだよ。」
「それで?」
「まだ何とも返事は来ない。」
僕等はいつか教文館の飾り窓の前へ通りかかった。半ば硝子に雪のつもった、電燈の明るい飾り窓の中にはタンクや毒瓦斯の写真版を始め、戦争ものが何冊も並んでいた。僕等は腕を組んだまま、ちょっとこの飾り窓の前に立ち止まった。
「Above the War――Romain Rolland……」
「ふむ、僕等には above じゃない。」
彼は妙な表情をした。それはちょうど雄鶏の頸の羽根を逆立てるのに似たものだった。