후리가나로 읽는 일본 고전
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おうまじるしはいしゃく
御馬印拝借
山本 周五郎
山本 周五郎의 御馬印拝借(おうまじるしはいしゃく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,483자 · 43화면
のだ、すべては事実に当面してからである、そのまえの思案は却ってまぎれの因となるだろう。……源七郎は眩しげに眼を細めながら、紺碧色に凪いでいる遠い海の色を見まもり、ふと浜松の山河を思い描いたが、そのときうしろに人の足音がするのを聞きつけてふり返った。登って来たのは河津虎之助であった、「……ここは涼しゅうございますな」かれはそう云いながら近づいて来た、「むやみに登って来てはいけない、敵の目標になって狙撃されるぞ」源七郎がそう止めるのを、――ちょっとお話があるのですと押し返して、かれはじっとこちらの顔を見まもった。おなじ榊原の家臣ではあるが、先手組へ来るまで源七郎はかれのことをよく知らなかった、かれがすばらしい戦士であるのを知ったのはこの砦を攻めたときのことで、その敏捷と大胆不敵な戦いぶりはまざまざと記憶にある、それで源七郎はかれに抜刀組のかしらを命じ、ひそかに片腕ともたのんでいたのであった。
「はなしというのはなんだ……」「じつは先日ふとして拝見したのですが」虎之助はなお相手の眼をみつめながら云った、「……お旗がしらは珍しい漢鏡を持っておいでですな、あの袱紗に包んだ