후리가나로 읽는 일본 고전
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「しんりしけん」じょ
心理試験
小酒井 不木
小酒井 不木의 心理試験(「しんりしけん」じょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,338자 · 197화면
怪談綺談
はしがき
伽婢子の昔から日本も随分怪談に恵まれているが、その話は多くは似たり寄ったりで、事実談として紹介されているものも大抵千遍一律である。で、私はこれから西洋の文献を探していささか変ったところを紹介しようと思う。
恐ろしい額
ガリチアの山奥に美しい古い城がある。これはその地方を統轄しているラ伯爵の居城であって、伯爵には子供がなく、姪のアグニスを引き取って養女とした。
この城は古風な作りで伯爵の居間と、子供部屋とは大きな広間でへだてられ、あちらこちら往来するにはどうしてもその広間を通らねばならなかった。もしその広間を通らないようにするならば、一たん庭へ出て戸外を歩くより外はなかったのである。
さてアグニスが伯爵の養女となったのは六歳の時だったが、彼女はその広間を通るたんびにいつも顔色を変え大声を挙げて泣き叫んだ。と言うのは、その広間のドアーの上に、かのギリシャ神話の中のシビルの絵が額にして掛けてあったからで、別に何も怕いところはないのに彼女だけは、いわば虫の好かぬとでも言うのか、その絵を限りなく恐れたのである。
はじめ人々は彼女がただ子供心に何の意味もなく恐れるのであろうと、いろいろになだめても見たが、彼女のその額に対する恐怖は無くなるどころか年を追うて激しくなって行った。