일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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「しんりしけん」じょ

心理試験

小酒井 不木

小酒井 不木의 心理試験(「しんりしけん」じょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,338자 · 197화면

아오조라 문고

夫人にも告げなかったが、I総監はじめ警視庁の人々は、何とかしてそれを知り出さねばならなかった。で、総監はそれについて非常に焦心したらしかったが、松島氏の頭脳には叶わぬと見えて、部下の人々のうちでも、松島氏の発見した二箇条の手ぬかりを発見するものは一人もなかった。

あくる年早々、I総監が半身不随に罹った旨が報ぜられた。世間では外相暗殺犯人の出ないことを心痛したために、そのような病気を起したのであろうと、大いに同情するものがあった。松島氏も同情組の一人であって、折があったら、一度総監を見舞おうと思っていると、二月の始めのある寒い夜、総監の官邸から、総監が是非御目にかかりたがっているから即刻来てくれという使者が来た。

事情をきいて見ると、総監は数日前より肺炎を併発し、主治医から恢復の見込がないと宣言されたので、息のあるうちに、是非松島氏に逢ってききたいことがあるから、訪ねてくれというのであった。松島氏は早速、身支度をして、迎いの自動車に乗った。その夜は殊更に寒くて、空から白いものがちらちら落ちていた。

総監の官邸は見舞の客で賑っていた。主治医に案内されて松島氏が病室にはいると、中央に据えつけられたベッドの枕許に夫人と看護婦とが椅子に腰かけて病人の顔を心配そうに眺めていた。