일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ひつよういじょうのもの

必要以上のもの

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 必要以上のもの(ひつよういじょうのもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,415자 · 11화면

아오조라 문고

青江の妖刀だったし、或る時は、ちょっと奇異な形をした丈余の自然石だった。つまらないものばかり欲しがってる奴だな、と云うのをやめて貰いたいことには、私はそんなものさえ買えないほど貧しかったし、さし迫って数百円か数千円かが必要だったのであるが、その困窮の中でも最も欲しいのは右のようなもので、屡々それを見に行き、始終空想していたのである。ただ幸か不幸か、その欲望が情熱にまで昂じなかっただけのことだ。とは云え、それは単なる人形や剥製や刀や石でなく、無限の拡がりを持ち得る或物だったのである。

人は必要物によってよりも、むしろ欲望によって生きる。犯罪の原因を調べてみるに、必要によるもの七パーセントで、他の九十三パーセントは欲望による。あらゆる方面で必要にも事欠いている現代に於て、右の数字はおかしく思われるかも知れないが、然し心理的に真実なのである。即ち、百人のうち九十三人までは欲望に生きており、七人だけが必要に生きているの謂である。或る囚人の話によれば、もし終身刑というものが字義通りに確実不動のものであったならば、その刑に処せられた者は到底生きておられないとのことである。