후리가나로 읽는 일본 고전
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ひつよういじょうのもの
必要以上のもの
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 必要以上のもの(ひつよういじょうのもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,415자 · 11화면
B君は当時、家運が傾いていた。がこの点については私はよく知らない。但し破産とか或は閉店とか、そんな状態には立至っていなかったことは、其後店もなお立派に立っていることで明かである。
B君と芸妓K子とのことが、私の知ってる主なものだ。数年に亘る関係だったらしい。ところが、K子に旦那が出来かかって、その世話になるとかならないとかいう話だった。それでみると、K子はB君一人を守ったわけではないらしい。またB君も、ほかの土地ではちょいちょい浮気をしてたことを私は知っている。そしてK子の旦那云々の話を、匂わせられるか感ずるかした時、B君は微笑んで云った。
「旦那をもつのもよかろう。そしたら僕は遠慮するよ。」
「いやいやいや、そんなのいやよ。」とK子は云ったそうである。
それはまあ、大したことではないかも知れない。旦那があってそして好きな人が半人か一人あるのは当世なんだから。それに彼女の、「いやいやいや、そんなのいやよ。」というのは時々出る言葉らしく、眼のぱっちりした、骨まで細そうな小柄な彼女が、上体をくねらして、上半を駄々っ児らしい早い調子で後半を甘ったるいゆっくりした調子で云うのを、私も二三度きいたことがある。