후리가나로 읽는 일본 고전
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ただなおきょうぎょうじょうき
忠直卿行状記
菊池 寛
菊池 寛의 忠直卿行状記(ただなおきょうぎょうじょうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 23,602자 · 47화면
なんのために拒んだのか、彼自身にさえ分からなかった。
こうした感情の食い違いが、主従の間に深くなるにつれ、国政日に荒んで、越前侯乱行の噂は江戸の柳営にさえ達した。
が、忠直卿のかかる心持は、彼のもっと根本的な生活の方へも、だんだん食い入って行った。
ある夜のことであった。彼は宵から奥殿にたて籠って、愛妾たちを前にしながら、しきりに大杯を重ねていた。
京からはるばると召し下した絹野という美女が、この頃の忠直卿の寵幸を身一つにあつめていた。
忠直卿は、その夜は暮れて間もない六つ半刻から九つに近い深更まで、酒を飲み続けている。が、酒を飲まぬ愛妾たちは、彼の杯に酒を注ぐという単調な仕事を、幾回となく繰り返しているだけである。
忠直卿は、ふと酔眼をみひらいて、彼に侍座している愛妾の絹野を見た。ところが、その女は連夜の酒宴に疲れはてたのだろう。主君の御前ということもつい失念してしまったと見え、その二重瞼の美しい目を半眼に閉じながら、うつらうつらと仮睡に落ちようとしている。
じっと、その面を見ていると、忠直卿は、また更に新しい疑惑に囚われてしまった。ただ、主君という絶大な権力者のために身を委して、朝暮自分の意志を少しも働かさず、ただ傀儡のように扱われている女の淋しさが、その不覚な仮睡のうちにまざまざと現れているように