일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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おもいだすままに

思い出す儘に

木暮 理太郎

木暮 理太郎의 思い出す儘に(おもいだすままに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,015자 · 11화면

아오조라 문고

其夜は白木屋に泊って明日の晴れを心に祈ってはいたものの、降りが強いので歇みそうには想えなかった。それが午前四時に眼が覚めると一点の雲もない快晴である。前の川で顔を洗って来ても二人はまだ寝ている。「オイ、山へ行かないのか」と大声で呼んだので、二人とも驚いてはね起きた。直に甲武信から旅を続けることになったが、幾度も通った同じ道を辿るのは面白くないと、代りに選ばれたのがこの尾根であった。尾根は瘠せていて迷う憂はないけれども相当な藪である上に、登降が激しいので、三宝山の頂上まで約五時間を要した。

尾根には六つか七つの隆起がある、其中の三つは岩峰で、第三のものは最も高く、五万の地図に岩壁の記号と二二九〇の標高が記入してあるものがそれである。筍のように聳立した狭い頂上からは、入川谷の全貌を一眸の中に収め、秩父連峰は勿論、八ヶ岳から奥上州方面の山々まで望まれるので、十文字峠途上の白妙岩と伯仲する好展望台であるのは嬉しかった。今年この尾根に林道を開鑿したとの事であるが、それは恐らく頂上を通過するものではなく、甲武信小屋と十文字小屋とを連絡する中腹の道ではあるまいかと想像する。