후리가나로 읽는 일본 고전
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おもいでのき
思い出の記
小泉 節子
小泉 節子의 思い出の記(おもいでのき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,841자 · 62화면
ヘルンの一国な気性で困った事がございました。隣家へ越して来た人が訪ねて参りました。その人はヘルンが材木町の宿屋に居た頃やはりその宿にいた人で、隣り同志になった挨拶かたがた「キュルク抜き」を借りに見えたのでした。挨拶がすんでから、ヘルンは『あなたは材木町の宿屋にいたと申しましたね』と云いますとその人は『はい』と答えました。ヘルンは又『それではあの宿屋の主人の御友達ですか』と申しましたら、その人は又何心なく『はい、友達です』と答えますと、ヘルンは『あの珍らしい不人情者の友達、私は好みません。さようなら、さようなら』と申しまして奥に入ってしまいます。その人は何の事やら少しも分らず、困っていましたので、私が間へ入って何とか言分け致しましたが、その時は随分困りました。
この末次の離れ座敷は、湖に臨んでいましたので、湖上の眺望が殊に美しくて気に入りました。
しかし私と一緒になりましたので、ここでは不便が多いと云うので、二十四年の夏の初めに、北堀と申す処の士族屋敷に移りまして一家を持ちました。
私共と女中と小猫とで引越しました。この小猫はその年の春未だ寒さの身にしむ頃の事でした、ある夕方、私が軒端に立って、湖の夕方の景色を眺めていますと、直ぐ下の渚で四五人のいたずら子供が、小さい猫の児を水に沈めては上げ、上げては沈め