후리가나로 읽는 일본 고전
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しそうとふうぞく
思想と風俗
戸坂 潤
戸坂 潤의 思想と風俗(しそうとふうぞく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 216,700자 · 422화면
日本が満州帝国の承認を強要する理論的根拠は、先にも云った通り、事実の前には論理は無用だというのであって、決して力の前には論理は無用だというのではなかった。日本が満州国建設に当って、力を用いたということが本当だとしても、この力が少なくとも日本の強力外交の論拠になっているのではないのであって、その論拠はあくまで満州帝国の現存という事実の内にあったのである。その事実がどういう力によって結果したかとか、力によってではなくて満州民族の観念的な総意によって結果したのではないかとか、いう過去のプロセスの問題とは無関係に、現在の事実が論拠なのだ。
だからここに物を云っているのは、決して力の哲学ではないのであって、正に事実の哲学なのである。力という概念はプロセスとは無関係に取り上げられた「事実」という結論から、一切の言論を出発させるというやり方の哲学なのである。一般に日本のファッショ哲学も亦、決して力と云ったような抽象的な範疇を原理としないのであって、正に「アジアの現実」と云ったような具体的(?)な事実の認識を、その出発の原理としている。だから、日本のファッショ的動向を、力の哲学や力の論理を以て解釈しようとするのは、もし誤解でないとすれば思いやりのない一本調子のそしりを免れまい。