후리가나로 읽는 일본 고전
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きゅうこうじゅうさんじかん
急行十三時間
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 急行十三時間(きゅうこうじゅうさんじかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,724자 · 24화면
老獪なA――氏は私達の計画に誑されはしたが、尚幾分の疑を抱いて一方木村探偵に相談すると共に、上下に一枚宛真物の百円紙幣を挟んだ紙束を私に呉れたのだった。私が何でそれを疑おう私は生れて始めて持った大金として顫えながら受取ったのだった。
事件の後、私とA――氏の令息と木村探偵の三人がA――氏と共に彼の応接室で対談した時は面白かった。
木村氏はA――氏の偽紙幣を極力非難したのだ。
「あれはいけません。場合によっては犯罪を構成します」
「そんな事ないがな」A――氏はテカテカした額を叩きながら答えた。「脅迫されて出したんやさかい、偽でも構へん」
「ですがね」木村は押しつけるように云った。「あの場合はまあ脅迫した奴が掴ったから好いですが、もしそうでなかったらですね、令息は監禁せられていたのですよ、(何と有益な嘘だ! 木村はA――氏に真相を話さなかったのだ)そこへ偽札なんか持って行ったらどうです。令息も使いに行った人も生命が危いじゃありませんか」
「そないに云わんでも好えがな。むこうも一生懸命や、あわてとるさかい、偽札でもほんまや思うて、取りよるがな」
「そう行かなかったらどうです」