후리가나로 읽는 일본 고전
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あやしのやかた
怪しの館 短編
国枝 史郎
国枝 史郎의 怪しの館 短編(あやしのやかた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 81,915자 · 165화면
覆面をした武士である。とまたポッツリともう一つ、同じく覆面姿の武士が土塀の上へ現われた。
隠れ窺っていた旗二郎、「ははあ切り込みの武士達だな。よしよし端から叩っ切ってやろう」
――で、ソロソロと身を起こし、片膝を立てると居合い腰、大刀の柄へ手を掛けたが、プッツリと切ったは鯉口である。上半身を前のめりに、肘をワングリと鈎に曲げ、左の足を地面へ敷き、腰を浮かめたは飛び出す構え……頤を上向け額を反らし、上眼を使って睨んだは、土塀の上の人影が、飛び下りるのを狙ったのである。
「来やがれ、悪人、一人も残さぬ! 生れて初めての人殺しだ。片っ端から退治てみせる」
心の中で呟いた時、一つの人影土塀から、スーッと庭へ飛び下りた。
とたんに、抜き打ち、旗二郎、いざったままにスルリと出、右腕を延ばすと一揮した。月光の射さない木影の中、そこへ全身は隠していた。が、一揮した太刀先だけは、月光の中へ出たと見える。ピカリと燐のように閃めいたが、閃めいた時にはその太刀先、木影の中へ引っ込められていた。
グッ! といったような変な呻き、飛び下りた武士の口から出て、息詰まるような様子であったが、まず両手を宙へ上げ泳ぐような格好をしたかと思うと、ドッと前倒れにぶっ倒れた。