후리가나로 읽는 일본 고전
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こいをこいするひと
恋を恋する人
国木田 独歩
国木田 独歩의 恋を恋する人(こいをこいするひと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,195자 · 17화면
お正ははんけちを眼にあてて頭を垂れて了った。
「まア可いサ、酒でも飲みましょう」と大友は酌を促がして、黙って飲んでいると、隣室に居る川村という富豪の子息が、酔った勢いで、散歩に出かけようと誘うので、大友はお正を連れ、川村は女中三人ばかりを引率して宿を出た。川村の組は勝手にふざけ散らして先へ行く、大友とお正は相並んで静かに歩む、夜は冷々として既に膚寒く覚ゆる程の季節ゆえ、渓流に沿う町はひっそりとして客らしき者の影さえ見えず、月は冴えに冴えて岩に激する流れは雪のようである。
大友とお正は何時か寄添うて歩みながらも言葉一ツ交さないでいたが、川村の連中が遠く離れて森の彼方で声がする頃になると、
「真実に貴下はお可哀そうですねエ」と、突然お正は頭を垂れたまま言った。
「お正さん、お正さん?」
「ハイ」とお正は顔を上げた。雙眼涙を含める蒼ざめた顔を月はまともに照らす。
「僕はね、若し彼女がお正さんのように柔和い人であったら、こんな不幸な男にはならなかったと思います。」
「そんな事は、」とお正はうつむいた、そして二人は人家から離れた、礫の多い凸凹道を、静かに歩んでいる。
「否、僕は真実に左様思います、何故彼女がお正さんと同じ人で無かったかと思います。