일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

おんしゅうのかなたに

恩讐の彼方に

菊池 寛

菊池 寛의 恩讐の彼方に(おんしゅうのかなたに)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 22,824자 · 46화면

아오조라 문고

某は、三郎兵衛の一子実之助と申すものじゃ。もはや、逃れぬところと覚悟せよ」

と、実之助の言葉は、あくまで落着いていたが、そこに一歩も、許すまじき厳正さがあった。

が、市九郎は実之助の言葉をきいて、少しもおどろかなかった。

「いかさま、中川様の御子息、実之助様か。いやお父上を打って立ち退いた者、この了海に相違ござりませぬ」と、彼は自分を敵と狙う者に会ったというよりも、旧主の遺児に会った親しさをもって答えたが、実之助は、市九郎の声音に欺かれてはならぬと思った。

「主を打って立ち退いた非道の汝を討つために、十年に近い年月を艱難のうちに過したわ。ここで会うからは、もはや逃れぬところと尋常に勝負せよ」と、いった。

市九郎は、少しも悪怯れなかった。もはや期年のうちに成就すべき大願を見果てずして死ぬことが、やや悲しまれたが、それもおのれが悪業の報いであると思うと、彼は死すべき心を定めた。

「実之助様、いざお切りなされい。おきき及びもなされたろうが、これは了海めが、罪亡しに掘り穿とうと存じた洞門でござるが、十九年の歳月を費やして、九分までは竣工いたした。了海、身を果つとも、もはや年を重ねずして成り申そう。