후리가나로 읽는 일본 고전
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きょうぞうのちち
恭三の父
加能 作次郎
加能 作次郎의 恭三の父(きょうぞうのちち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,742자 · 20화면
それでもまだ彼は食べかけなかった。そして種々と祭の話をした。同じことを何度も/\繰り返しては言った。
「七海があんな小さな在所で神輿を買うて富来祭の仲間入をしたのは本当に偉い。己りゃ何よりそれが嬉しかった。何も祭なんか見たいことはないのじゃが、七海の神輿が出るちゅうさかいに、それを見に行ったのじゃ。……己が行ったら、お前、七海の連中が郵便局の前に神輿を下ろいて休んで居ったが、おれの顔を見るなり、「おゝ、浅次郎か能う来た」ちゅうて橋本の親爺が三升樽をやりつけて来て飲ますじゃろう、お前、そした所が、太鼓の連中も大旗の連中も皆己れの顔を知っとるもんで、「お、浅次郎、来たか/\。」ちゅうて酒を持って来て、まるで酒責にあわした様なもんじゃった。七海の連中は偉いわい、あんな小さな村しとって、これから大村と一緒に交って祭を為るかと思うと気味が宜うてなあ、そこで己りゃ二円だけ寄付してやったら、直ぐに、「金五円也……」と目録を書いて神輿の屋根に張り付けたぞや。」などと自分がどこへ行っても顔が売れて居ること、殊に七海の村人には殆ど恩人の様に思われて歓迎されるのを得意げに種々手真似などして話した。