후리가나로 읽는 일본 고전
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あくそう
悪僧
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 悪僧(あくそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,516자 · 11화면
老宰相と李張は馬に乗って、数人の供人を伴れて山寺の方へ往った。そして、山の麓へ着くと、老宰相も李張も馬からおりて、勾配の急な山路を登って往った。山桜がぽつぽつ咲いていた。十丁ばかりも登ると、屏風を立てたような巌石が路を挟んで聳えている処へ出た。一番前を歩いていた李張は、夢のなかの秀才が云った処はここだなと思った。が、それでもまだどこと云う見当がつかないのですこし困っていた。
「このあたりかな」
背後の方で老宰相のあえぎあえぎ云うのが聞えた。小さな青い鳥が左側の巌の尖にとまって、く、く、くと耳に染みるように鳴いた。李張の眼がそれに往った。青い鳥はまだ、く、く、くと鳴いていた。……死骸は山の中程の巌石が聳えている処へ往ってくだされば、すぐ判りますと云った秀才の詞が思いだされた。青い鳥は鳴きながら巌の尖を伝って右へ右へ往った。李張はその後から跟いて往った。
青い鳥は巌の一方へ廻ってやはり尖を伝って往ったが、巌が次第に低くなって四辺に荊棘の茂った処へ往くと見えなくなった。李張はその辺へ注意した。巌がぐるりと刳れて地の底深く陥窪んだ処が脚下に見えた。李張は躊躇せずにその巌窟へはいった。