후리가나로 읽는 일본 고전
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あくじゅうへん
悪獣篇
泉 鏡花
泉 鏡花의 悪獣篇(あくじゅうへん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 36,715자 · 73화면
「ここじゃ、ここじゃ。」
どしりと夫人の横倒。
「来たぞや、来たぞや、」
「今は早や、気随、気ままになるのじゃに。」
何処の果か、砂の上。ここにも船の形の鳥が寝ていた。
ぐるりと三人、三つ鼎に夫人を巻いた、金の目と、銀の目と、紅糸の目の六つを、凶き星のごとくキラキラと砂の上に輝かしたが、
「地蔵菩薩祭れ、ふァふァ、」と嘲笑って、山の峡がハタと手拍子。
「山の峡は繁昌じゃ、あはは、」と洲の股の御前、足を挙げる。
「洲の股もめでたいな、うふふ、」
と北叟笑みつつ、坂下の嫗は腰を捻った。
諸声に、
「ふァふァふァ、」
「うふふ、」
「あはははは。」
「坂の下祝いましょ。」
今度は洲の股の御前が手を拍つ。
「地蔵菩薩祭れ。」
と山の峡が一足出る、そのあとへ臀を捻って、
「山の峡は繁昌じゃ。」
「洲の股もめでたいな、」とすらりと出る。
拍子を取って、手を拍って、
「坂の下祝いましょ。」
据え腰で、ぐいと伸び、
「地蔵菩薩祭れ。」
「山の峡は繁昌じゃ、」
「洲の股もめでたいな、」
「坂の下祝いましょ、」
「地蔵菩薩祭れ。」
さす手ひく手の調子を合わせた、浪の調、松の曲。おどろおどろと月落ちて、世はただ靄となる中に、ものの影が、躍るわ、躍るわ。