일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あくまのでし

悪魔の弟子

浜尾 四郎

浜尾 四郎의 悪魔の弟子(あくまのでし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,202자 · 51화면

아오조라 문고

八

けれど私は手近にある此の理想的な方法に気が付かなかったのです。

斯くして今年の二月も終り三月も半ばとなってしまったのでした。

此の間私は十日目に一度露子のもとに帰るだけで他は殆どすえ子と起居を共にしていました。しまいには手まわりの品物などすえ子の家へ備えつけて暮していたのです。

しかしながら遂に機会は来ました。而も意外にも露子を殺す方法は、露子の口から一種の暗示となって現われたのでした。

八

それは丁度三月の二十五日の事です。私は久し振ですえ子の所から妻の家に戻って来たのでした。露子はどう考えていたかわかりませぬが、不相変少しも不平らしい言葉も出さず私を迎えました。久し振で露子と差し向いになってまずい夕飯をすませた私は、不相変、殺人研究の本を読み耽っていたのです。

私は此の頃は、絶対に夜半でなければ眠れないので、露子には十一時頃にさきに眠るように命じました。露子はいつもの通り私には絶対服従なので黙ってさきに床をとり、私に挨拶して、いじらしくも黙々として床に入ったのでした。

夜の一時頃、私は平生の通り、強烈な催眠薬を呑んで床に入りますと、暫くして、側にねていた筈の露子がしくしくと泣きはじめたのです。