후리가나로 읽는 일본 고전
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あくまのでし
悪魔の弟子
浜尾 四郎
浜尾 四郎의 悪魔の弟子(あくまのでし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,202자 · 51화면
十
ところが事実はもっともっと私にとっては恐ろしい径路を取って進行してしまいました。
十
露子は薬のことを知っていたのだ、知っていて今迄黙っていたのだ! 俺は露子を殺し損った。幸にも俺が考えた方法が完全だったから、露子は自分が殺されようとしたことには気がついてはいない。しかし俺は美事に一杯くったんだ。
斯う思うと、何も知らない露子を、憐れむ所か、一層露子が憎くて憎くて堪らなくなって来ました。やつ、俺のやったことを知っていて、わざとあんな態度をとっていたのじゃないか知ら、とさえ思われて、今は一時でも露子と顔を合せているのに堪えられなくなりました。
私は、驚いている露子を尻目にかけて、ねまきを着かえるやいなや、ゆうべ露子が買って来たエーアシップを袂に投げこむと、いかにも憤然といきなり家を飛び出してしまったのでした。
私の心は焼けるようでした。妻を殺し損った! やつは気がついてはいない、まあよかった、というような気は少しもおこらず、ただ口惜しく、腹が立って腹が立って堪らなかったのです。
私はどこをどう歩いたかわかりませんが、怪しげなカフェーを二、三軒訪ねて、強烈な酒をあおったことはたしかです。