일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぐのはた

愚の旗

竹内 浩三

竹内 浩三의 愚の旗(ぐのはた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 987자 · 2화면

아오조라 문고

彼は、非愛国者を人一倍にくんだ。

自分が兵隊になってから、なおさらにくんだ。

彼は、実は、国よりも、愛国と言うことばを愛した。

彼は臆病者で、敵がおそろしくてならなかった。はやく敵をなくしたいものと、敵をたおすことにやっきとなり、勲章をもらった。

彼の勲章がうつくしかったので、求婚者がおしよせ、それは門前市をなした。

彼は、そのなかから一番うつくしい女をえらんで結婚した。

私よりもいい人を……と言って、離れていったむかしの女に義理立てをした。

なにをして生きたものか、さっぱりわからなかった。なんにもせずにいると、人から、ふぬけと言われると思って、古本屋をはじめた。

古本屋は、実に閑な商売であった。

その閑をつぶすためには、彼は、哲学の本をまいにち読んだ。

哲学の方が、玉突きより面白いというだけの理由からであった。

子供ができた。

自分の子供は、自分である。自分は哲学を好む、しかるが故に、この子も哲学を好むとシロギスモスをたてた。

しかし、子供は、玉突きを好んだ。

彼は、一切無常のあきらめをもって、また、ひるねにいそしんだ。

一切無常であるが故に、彼は死んだ。

いろはにほへとちりぬるを。