후리가나로 읽는 일본 고전
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あいとにんしきとのしゅっぱつ
愛と認識との出発
倉田 百三
倉田 百三의 愛と認識との出発(あいとにんしきとのしゅっぱつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 64,420자 · 129화면
われわれが内に省みて特別なる自己なるものがあるごとく考うるのは、ただ一種の感情にすぎないのである。ただその全体の上に動かすべからざる統一あるがゆえにこれを一人格と名づくるのである。神を実在の根底であるといっても、実在そのものが精神的であり、その全体の発現に統一があるならば神の人格性は毫も傷つけられはしないのである。いな純粋経験の状態にあってはわれらの精神の統一はただちに実在の統一である。神とわれとの人格は一に帰し、われはただちに神となるのである。
ここに氏の宗教において最も著しき特殊の点がある。すなわちそのいわゆる天国といい、罪悪という意義がはなはだ認識論的の色彩を帯びていることである。氏の天国とは主客未分以前の純粋経験の状態をいうのである。この認識の絶対境においては、物とわれとの差別なく、善と悪との対立なく、ただ天地唯一の光景あるのみである。なんら斧鑿の痕を止めざる純一無雑なる自然あるのみである。われと物と一なるがゆえにさらに真理の求むべきなく、欲望の充たすべきなく、人は神と共にあり、エデンの花園とはかかる境涯をいうのである。しかるに意識の分化発展するに従い、物我相背き、主客相対立し、人生初めて要求あり、苦悩あり、人は神より離れ、楽園はアダムの子孫よりとこしえに閉ざされた。