후리가나로 읽는 일본 고전
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つきもの
憑きもの
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 憑きもの(つきもの)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,983자 · 27화면
第二には、物の道理を踏みにじることだ。筋途立ったことはすべて陳腐であって、道理に随わず、論理を無視し、不条理な飛躍を重ねることが、現代の半ば麻痺した精神の嗜好に適するのである。第三には、アブノルマルな人物や事件を設定することだ。これこそ、好奇心を満足させると共に、知識の新領域を開拓するもので、最も肝要だが、実は、多少の観察と多少の想像とで容易く成し得るのである。それらの方面の才能が私にはあった。そして私は、編輯者としての本名の外に、執筆者としてのペン・ネームを幾つか持ち、その幾人分かのカストリを飲むようになった。
然し、過度の労作は長続きするものではない。私の書くものは次第にマンネリズムに陥って、精彩を欠くようになった。一方、雑誌そのものの売れ行きも思わしくなくなり、私は二重に努力しなければならなかった。随って、ますますカストリに頼った。ところが、カストリというものは、体力をも脳力をも消耗するだけで、何等の栄養にもならない。そのことに気付いた時は既に遅く、飲酒は単なる習癖を越えて中毒に移行しかかっているように自分にも感ぜられた。それでも、自分の才能に対する自信は失わなかった。