후리가나로 읽는 일본 고전
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わがじんせいかん
我が人生観
坂口 安吾의 我が人生観(わがじんせいかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 11,617자 · 23화면
その異変のためにネグラを失ったのかも知れないが、毎晩一匹の蛇が小屋の梁に巻きついているのである。日中はいなくなるが、夕方になると、巻きついている。よく見ると、どうもマムシらしい。夜中にマムシに襲撃されては困るから、蚊帳をつり、蚊帳の裾を百冊ぐらいの書物で隙間なく押えて眠ることにした。そんなことがあって、山の生活も、それほど気楽なものではないと分ったので、山中隠遁をあきらめて下山した。
この小屋は後に同郷のコンミュニストで山添という人が、出獄後、遁世して住みつき、数年、もしくはより長く住んでいたらしいが、彼の奥さんは、とうとうマムシに噛まれたそうである。しかし、生命には別状なかったそうだ。
谷川岳は美しい山だ。私の故郷はあの山の向う側にあるので、その往復に車窓から眺めながら、季節々々にいつも美しい山の姿に見とれることが多かった。とりわけ冬は美しいが、それはあらゆる山がそうなのだろう。目には親しい山であるが、私はまだこの山に登ったことはない。
私は自分がいち早く、青梅近在の名もない山の入口で非常に気楽に死に損って、その印象があざやかで、なつかしいせいか、人々が山で死んだという話には、なんとなく清涼な感慨を覚えて、人の死について感じるような暗さを知らないのである。