후리가나로 읽는 일본 고전
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わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
室生 犀星의 我が愛する詩人の伝記(わがあいするしじんのでんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,728자 · 231화면
白秋の令妹家子さんは十九歳で上京され、白秋の親友山本鼎と結婚した。一子を得て太郎と名づけられたのが、父君すでに亡きこの頃、新鋭の詩人としてもっとも注目されている山本太郎のことであった。近作『みみずの歌』はみみずの世界の哀しみにことよせ、人間の世界に及んだものだが、私はこの詩をよんで父君山本鼎と、母親の兄さんである北原白秋から継いだ血すじに、あらそわれぬ文学のあらわれが、あさがおの白い花をしぼりに見せる種子の微妙さを感じさせたほどだ。森鴎外の令嬢茉莉子さん、その妹さんの小堀杏奴さんなども、父君鴎外の碩学の堅さとは反対の柔らかい文学のおしえを、いつの間にか受けていられている。横山美智子の令嬢の場合はかたがちがうが、やはり踊りも文学のあらわれ方が違っているとはいえ、横山はるひの出現もいみじいものであった。こう考えて来ると新鋭の詩人山本太郎の詩の世界は、一等直系的でまっつぐに白秋の行けなかった所を行こうとしている。親子二代ではないが何か親子二代の詩人というふうに考えると愉しくさえあるのである。
話はあとさきになるが大正二年かのある日、私は麻布にある白秋の家をたずねたが、玄関に令妹家子さんが出て来られ、このひとが白秋の妹さんであることを知った。