일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わがあいするしじんのでんき

我が愛する詩人の伝記

室生 犀星

室生 犀星의 我が愛する詩人の伝記(わがあいするしじんのでんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,728자 · 231화면

아오조라 문고

詩話会時代というのは、大正末期頃に『日本詩人』という雑誌が新潮社から出版され、当時の編集同人の顔ぶれは、川路柳虹、萩原朔太郎、佐藤惣之助、千家元麿、白鳥省吾、福田正夫、百田宗治というその時代の代表詩人達で、編輯の都度皆が集まっていたものだ、その席上でこの短冊が書かれたものらしく、君にも書いてやるから、君の短冊も一枚書いてくれという千家の機嫌の好い声がいま耳の奥でしている。そんな機会でもなかったら千家の短冊なぞ私の家に、あろうはずがないのである。

私は年代に間違いないよう調べたいのだが、記憶の衰弱と参考書の不備と、それにこれを書いている信濃の田舎の町では、本屋も図書館もない、例によって何時もぼう然とした頭で伝記を書くのだが、そのぼう然の頭の中でも、千家元麿の着物と顔と、突然に前後の関係なく不意に話し出すかと思うと、ぷっつりと話の糸口を切ってしまうその人物印象は、甚だ鮮明に浮んで来るのである。着物は寝押しとか折畳みの手入れのない、外出着らしくないふだんの着物であり、洋服は余り着ていなかったようだ。顔には気障とか気取りとか威張った容子もなく、時々、手巾をつかうような人でもなかった。