후리가나로 읽는 일본 고전
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わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
室生 犀星의 我が愛する詩人の伝記(わがあいするしじんのでんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 116,728자 · 231화면
全く彼ほど友人にめぐまれている人は尠ない。武者小路実篤、長与善郎、岸田劉生、福士幸次郎、尾崎喜八、宮崎丈二の諸君である。武者小路実篤は彼の詩集を編輯出版しているし、尾崎、宮崎は死後その編著にちからを容れている。
千家は明治二十一年六月、東京で生まれた。父は旧男爵千家尊福だが出雲大社に関係のある人で、千家は父から毎月の生活費を長年期に亙って貰い受けている。そうでもなかったら貧困であったにしても、都会生活を支えることは容易でなかったであろう。構わない人だけに自分は困っていても、夫人を窮せしめないように努め、我慢に我慢をし自分の健康に眼を向けることも、つい怠りがちであったらしい。彼の詩に東京北郊の庶民生活がよくうたわれ、そんな町を何時もぶらぶらしている姿の見えるのは、賑かさも愛するが一種の厭人風な散歩が、生涯をつらぬいている。他人には莫迦々々しい失敗も、いかにも千家らしいという特別な見方と解釈は、やはり千家の生活に尾いて廻っていた。誰でも彼を許し、これを愛さずにいられない風であり、そして柔しくしたいという好奇を対手方に、そっと生みつけるような男である。