후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
われにそむく
我に叛く
宮本 百合子
宮本 百合子의 我に叛く(われにそむく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,414자 · 59화면
ゆき子も、おかしそうに笑った。
「でも、若しか、私が帰って行っていると思いやしなくって?」
「そう思うなら、お帰りな。――いずれ、××大学の方が済むのは、二時か三時頃なんだろうからそれまでに、ゆっくりあわてずにきめたらいいじゃあないか、――どれ」
母は時計を見て立上った。
「もう直き先生がいらっしゃるから、一寸習っておかなければ……」
彼女の習字の先生が、その日は十時から来ることになっていたのである。
「二階へ来るかい?」
「さあ……」ゆき子は、ぼんやりと母について立上った。
「どっちみち、お昼をすまして行くだろう?」
「――分らないわ私」
昼を済して行ったらと云われると、ゆき子は、急に、真木の会議が十二時頃までに仕舞いそうに思われて来た。
若し、正午に終るとすれば、確に荷物を停車場へ一時預けにしている彼は、それを取って、一番順路である△町へ来るだろう。一時過だし、電報は打ってあることだと思って戻った彼が、自分の家の前で立往生するのを想うと、ゆき子は放っておけない心持がした。どうしたらいいだろう? 考えながら、ゆき子は階子口に立ったまま、見るともなく、重そうに階子を昇って行く母の後姿を下から眺めた。