일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あるしょうじょのしまで

或る少女の死まで 他二篇

室生 犀星

室生 犀星의 或る少女の死まで 他二篇(あるしょうじょのしまで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 113,554자 · 228화면

아오조라 문고

私はまたの日を約して別れた。

十一月になって、ある日、どっと寒さが日暮れ近くにしたかと思うと、急に大つぶなカッキリした寒さを含んだ霰になって屋根の上の落葉をたたいた。その烈しい急霰の落ちようは人の話し声も聞えないほどさかんであった。私が書院の障子をあけて見ると、川の上におちるのや、庭のおち葉をたたきながら刎ねかえる霰は、まるで純白の玉を飛ばしたようであった。私は毎年この季節になると、ことにこの霰を見ると幽遠な気がした。冬の一時のしらせが重重しく叫ばれるような、慌しく非常に寂しい気をおこさせるのであった。父は茶室にこもりはじめた。しずかな釜鳴りが襖越しに私の室までつたわって来た。「お父さんはまたお茶だな。」と思いながら私は障子をしめた。梅が香の匂いがどの室で焚かれているのか、ゆるく、遠く漂うて来た。

私は夕方からひっそりと寺をぬけ出て、ひとりで或る神社の裏手から、廓町の方へ出て行った。廓町の道路には霰がつもって、上品な絹行燈のともしびがあちこちにならんで、べに塗の格子の家がつづいた。私はそこを小さく、人に見られないようにして行って、ある一軒の大きな家へはいった。