후리가나로 읽는 일본 고전
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せんうんをかるじょかい
戦雲を駆る女怪
牧 逸馬
牧 逸馬의 戦雲を駆る女怪(せんうんをかるじょかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,866자 · 59화면
ソフィアで、ドイツ大使ゲルツに紹介されて、マタ・アリはヘンダスンに会う。目的は、イギリスとアフガニスタンの外交上の一つの秘密事項を聞きだすため。しかし、相手が、定評ある腕利きなので、初めからたいした収穫は予期していなかったが、それだけにまた、マタ・アリとしては、腕の見せ場になろうというもの。ちょうど当時、ドイツとアフガニスタンとの間にも進行しつつある交渉に関して、ドイツ密偵部員が潜動しているあいだ、ほんのしばらく、ヘンダスンの注意をマタ・アリの身辺に集めて邪魔しないように足止めしておくことができれば、まず成功だが、その上で、もし機会に恵まれたら、英対アフガニスタンの関係にも、ちょっと糸を引いてみるがいい、というのだ。腕に縒りをかけてかかる。
紹介されると、深い茶色の眼を、その背の高いイギリス人の上に微笑ませて、
「あら、ヘンダスン少佐でいらっしゃいますの? あたくし、古いお友達のような気がいたしますわ。どこかでお目にかかったことがございますわねえ少佐。」
甘い抑揚をつけて言った。嫣然一笑、東洋でいう傾国の笑いというやつ。そいつをやりながら、触れなば折れんず風情、招待的、挑発的な姿態を見せる。