후리가나로 읽는 일본 고전
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せんうんをかるじょかい
戦雲を駆る女怪
牧 逸馬
牧 逸馬의 戦雲を駆る女怪(せんうんをかるじょかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 29,866자 · 59화면
戦争勃発と同時にフランスの義勇軍に投じた若いロシア人とだけで名前はわかってない。一説には Daptain Marlew という英国将校だったともいう。まもなく、砲弾で盲目にされて後部へ退いた。この失明の帰還兵にだけは、マタ・アリもいくぶん純情的なものを寄せて、さかんに切々たる手紙を書いている。ヴィテルの尼僧病院に収容されることになって、マタ・アリもパリーから行っているが、それは、恋半分、使命半分の動機からだった。ヴィテルは、フランス陸軍の重要な「空の根拠地」の一つである。
序だが、大戦当時、敵地へスパイを入れるのに、おおいに飛行機を利用したもので、夜中にスパイを乗せて戦線を飛び越え、国境深く潜入して、落下傘で落してやる。またはこっそり着陸する。連合軍もドイツ軍もこれをやったが、広大な田舎の暗夜など防ぎようがなかった。
ヴィテルの病院で、マタ・アリは、盲目の恋人を労りながら、飛行隊の将校連と日増しに親しくなりつつある。と思うと、ぞくぞく不思議なことが起こって、飛行機の恐慌に陥った。いまいったように、密偵を同乗させた飛行機が、ヴィテル飛行場を発してドイツの上空へ消えて往くのだが、それがすべて申しあわせたように、完全に消えうせたきり、けっして帰って来ない。